どうも。もやしです。
設計者が敷地で見るポイントを3回に渡って紹介していきます。
建物を設計は敷地条件はもちろんのこと、敷地を取り巻く環境にも大きく左右されます。前面道路や高低差、通風、隣家の開口部の位置などにより、多くの設計条件が課されてしまう場合もあります。
逆に言えば、設計のヒントとなるものが敷地と周辺環境にはたくさん転がっているのです。
敷地図だけの卓上での設計をすることは、設計者としてやってはいけません。
敷地を最大限に活用するためには卓上設計ではなく、実際に敷地に赴き敷地条件を把握しておく必要があります。
今回は3回目として4つのポイントを書かせていただきます。
電柱や電線はどこにある?
動線計画においては、人や車両のアプローチの場所に影響してくる要素です。
施工面においては、あまりにも計画建物自体が電線に近いとクレーン等の揚重機での作業が出来ず、施工不可となる場合もありますので、頭の片隅に入れておいた方が良いかもしれません。
景色の良い方向は?
建築設計において他の分野にはない一番の魅力であるのは、1つの建物が閉鎖的な自己収束なものではないという事です。つまり、外部の景色を借りることができます。
敷地外の借景は、敷地内のゾーニングに大きく影響し、建物の主役となり得るので、入念にチェックします。
周辺建物の雰囲気や外観
建物はその地域の町並みを形作る作品の1つとなります。
計画建物を建てることによって、敷地外の雰囲気を壊してしまうような事は、良い結果を生みません。
周辺建物を調査する事でその地域の町並みを作る計画建物となるよう配慮していく必要があります。
敷地内外に植栽はある?
敷地外の植栽、特に街路樹は、車やエントランスアプローチに大きく影響します。
また、借景として利用することにも配慮し確認するようにします。
敷地内の植栽については、工事の障害となる場合もあれば、逆に植栽を利用して設計する場合も踏まえ、確認する必要があります。
まとめ
設計者が見るべきポイント(3回目)をご紹介しました。
現地へ行き、設計者自身の目で敷地の状況を確認する事はとても重要です。
現地を見る事で自身の勝手なんだイメージを払拭できたり、隠れた問題点を発見できたりできると思います。
設計者として客観的な判断が出来るよう是非可能な限り、現地に赴くようにしましょう!
少しでも皆様のアイデアの引き出しが増えることを願ってます!
ご精読ありがとうございました。