設計者が敷地で見るべきポイント①

設計者と敷地

どうも。もやしです。

設計者が敷地で見るべきポイントを3回に渡って紹介していきます。

建物を設計は敷地条件はもちろんのこと、敷地を取り巻く環境にも大きく左右されます。前面道路や高低差、通風、隣家の開口部の位置などにより、多くの設計条件が課されてしまう場合もあります。

逆に言えば、設計のヒントとなるものが敷地と周辺環境にはたくさん転がっているのです。

敷地図だけの卓上での設計をすることは、設計者としてやってはいけません。

敷地を最大限に活用するためには卓上設計ではなく、実際に敷地に赴き敷地条件を把握しておく必要があります。

今回は1回目として5つのポイントを書かせていただきます。

方位

方位

大学の授業や試験で出てくる問題は、方角と敷地が同じラインとなっているのがほとんどです。しかし、実際には方角と敷地が同じラインに来ることはほとんどありません。

方位が敷地に対してどのくらい傾いているかの確認を行います。

地盤レベル

地盤レベル

地盤面の高さは外部からのアプローチに影響を与えるだけではありません。

地盤レベルを考慮して設計を行わないと、掘削土量が過大となったり、逆に土を購入し搬入したりといった状況に陥りかねません。

地盤レベルを把握し、適切な設計GL設定を行う計画が施工面や環境面においても重要となります。

前面道路の幅や形状

建築基準法では、外部環境を保護するための最低限度として道路斜線制限を設けています(都道府県や区、市町村の条例により更に高度な制限が設けられる場合もある)。

また、道路幅員により車両のアプローチも変わってくる他、歩道がある場合は切り下げ又は切り上げ工事も発生する場合もあります。

前面道路の状況を確認することは、プランニングだけでなく工程管理やコスト管理の面においても重要なポイントの一つです。

道路と敷地がどの程度接しているか

綺麗に区画整理された敷地は特に問題点はありませんが、袋路の終端分となる部分は特に注意が必要です。

例えば、道路と敷地が2m未満で接している場合は自治体との協議が発生したり、下手したら家が建てられない可能性もあります。

前面道路の交通量

交通量の多い道路に接する場合は、車両アプローチや歩行者に配慮して設計する必要があります。

また、家の開放性を考える際に人通りの多い方に開放するのは一般的によろしくないので、採光面と合わせてチェックしておく必要があります。

まとめ

設計者が見るべきポイント(1回目)をご紹介しました。

現地へ行き、設計者自身の目で敷地の状況を確認する事はとても重要です。

現地を見る事で自身の勝手なんだイメージを払拭できたり、隠れた問題点を発見できたりできると思います。

設計者として客観的な判断が出来るよう是非可能な限り、現地に赴くようにしましょう!

 

少しでも皆様のアイデアの引き出しが増えることを願ってます!

ご精読ありがとうございました。