寸法の極意 〜収納〜

どうも!もやしです!

今回は、収納関係についてお話しします。

生活する上で収納場所を確保することはとても重要なことです。

一般的に、家の総床面積に対する収納面積の割合は、10〜20%と言われています。収納率が10%を切ってきますと居住空間に物が溢れ、生活しにくくなってしまうかもしれません。

特に寝室などの収納場所は取ってつけたような感じになりがちです。寸法を把握して上手くパズルをはめ込む用に配置するよう心がけたいところです。

それでは、以下にまとめましたのでご覧ください。

さまざまな収納形式がある

家にはさまざまな収納形式があります。収納するものによっても寸法が変わってきます!

押入れ

昔は良く使われていました、昨今では和室や敷布団で寝たいという場合に採用します。

押入れは敷布団を収納する為、奥行き800mn以上が必要です。

幅についてはグリッドプランニングするのであれば、壁からの芯芯で1820mm計画するのが良いでしょう。

一般的なクローゼット

クローゼットの中には服をかけられる場所を設けるのが一般的です。

トップスは人の肩幅に合わせ、幅500mm程度で作られます。ですから、クローゼットの有効寸法は550mm〜600mm必要です。

クローゼットに折戸を付ける場合は、手前に何もない空間を350~400mm程度確保すると良いでしょう。

ウォークインクローゼット

  

収納率は多少落ちますが、人の入れるスペースを確保したクローゼットです。

人の入る幅として最低でも600mmを確保します。

基本的な大きさとして芯芯1820mm×1820mmとなります。両側にハンガーラック(550mm)を設置して余った空間を通路幅として利用できる寸法です。

どうしても1820mmの寸法を確保できないのであれば、1365mm×1365mmで作ることも可能です。ご参考ください。

ウォークスルークローゼット

廊下に付随したクローゼットと思っていただけると想像できると思います。

通路幅は650mm以上を確保したいところです。

やっぱり一番の魅力は、収納が廊下部分と兼用となってるので、収納効率がとても大きいです。使いやすくするには適切に通路幅を確保します。

ウォークスルーシューズクローゼット

収納部が行き止まりだど、靴の場合は特に取り出しが億劫です。シューズクローゼットを作るなら、スルーさせたいところですよね。

基本は、靴収納奥行き300mm、通路幅600mmで計画します。

両側に靴箱を設けるなら1200mmの幅が必要となります。

使いやすい立面計画

平面的だけでなく、立面的に活用することが収納率を上げるポイントとなってきます。

人には取り出しやすい高さがあり、収納物の利用頻度によって立面的配置を決定していきます。

クローゼットの中身は多様性に配慮しあまり作り込まないのが基本です。

ものには利用頻度の高いものと低いものがあるので、取り出しやすさのボーダーラインである高さ1800mmで枕棚により区画します。

1800mm下部はハンガーラックの設置程度にとどめ、足元はフレキシブルに対応出来るようにしておきます。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

冒頭でも申し上げましたが、収納に配慮するか否かで、家の住まいやすさが大きく変わってきます。

加えて、服やモノは時代にとても敏感で瞬く間に変化していくものです。それに合わせて、収納の在り方も変わってくるかもしれません。

ですが、人の人体寸法が変わらない以上、収納に関わる基本寸法変わらないはずなので、是非ここで挙げた数値は覚えて頂きたい限りです。

 

少しでも皆様のアイデアの引き出しが増えることを願ってます!

ご精読ありがとうございました。