こんにちは、管理人もやしです!
遅らせながら、一級建築士試験を受けた方、本当にお疲れさまでした。
合格された方も残念な結果に終わってしまった方も、今頃はほとぼりが冷めて仕事のほうもいつも通りの趣でこなしていることでしょう。
さて、今回は製図試験に運要素があるのかどうかについて議論していきたいと思います。
多分この時期であれば気持ちも冷めつつ比較的冷静かつ合理的に判断していただける内容かと思います。
まず、運要素と言われる所以はどのようなものが考えられるのかをまとめましたのでご覧ください。
製図試験が相対的に評価される
建築士の製図試験は、一般的試験の評価で使われる絶対的評価ではなく、相対的評価で合否が決まります。足切り等の絶対的要素は多少は含まれますが、上から出来の良い順に40%が合格と判断されます。ですので、自身がどんなに完成度高く仕上げようが周りがそれ以上に出来ていれば不合格となる可能性もあります。逆を返せば自身の出来が最悪でも、周りがそれ以上に最悪の出来なら合格の可能性もあるのです。
答えが1つではない(答えが無限にある)
製図試験はプランニングの試験なので、マルバツ問題のようにこれが答えだ!と言われるものがありません。というより答えが無限にあります。もし試験を100人プランしたら100通りの答えが生まれます。ゆえにその中で優越をつけるのは非常に難しく、機械的に採点した結果、不合格となる場合もあります。
人間が採点している
製図試験はマークシート形式ではないので機械での自動添削はできません。それゆえすべて人間による手作業の採点下さいが行われている考えられます。人は機械ではないのでどんなに気を付けていても間違いが起きます。ダブルチェック、トリプルチェックをしているとは思いますが、採点ミスがあるかも...しれません。
採点基準がブラックボックスに包まれている
採点基準が分からないということは、受験者にとってとても辛いことです。同時に受験者側からの批判も受けることとなります。採点基準をブラックボックス化してしまうと様々な憶測が飛び交い、情報が独り歩きし、たとえ合格したとしてもそれが本当に合格レベルにあったのかさえ分からなくなります。
受験年によって難易度が異なる
やはりプランニングの試験ですので、毎度難易度が変わってくるのは仕方のないことですが、今年は簡単だったから受かったとか難しかったから落ちたとか言っているのをよく耳にしますよね。結局は、年単位でできる出来ないを判断するので受験年による運要素はないと思います。そのための相対評価ですしね。
総評(個人的見解)
結論的から申しますと運要素はあまりないといった感想です(合格したから言えることかもしれませんが)。というのも個人的に今まで受けてきた試験(受験も含む)でも受かったものはそれ相応の勉強をしたし、落ちたものはそれなりにしか勉強しなかったという自覚があるからです。この製図試験においても例外ではなく、やれば合格できる試験だと思います。
製図試験は空間的才能がいるとか言われます。しかし忘れてはいけないのは、「建築家試験」ではなく、「お片付け試験であり建築士試験」だということです。
奇抜な発想を思い付く人よりも、お掃除整理整頓好きの人の方が合格しやすいかもしれませんね。
これから製図試験を受ける方、検討を祈ります!