寸法の極意 ~リビング~

リビング

どうも、もやしです。

今回は、リビング廻りの基本寸法についてです。

リビングは家族の団欒の場所に加え、それぞれが自由な時間を過ごす場として提供する場合も最近では増えてきています。

また、狭小住宅ではリビングが狭くなりやすく、限定されたスペースでも居心地の良い空間となるよう配慮する必要があります。

それでは、下記にまとめましたのでご覧ください。

モノの寸法 ソファ テーブル

ソファ

まず、ソファの寸法ですが、一般的に幅1900㎜、奥行き900㎜、高さ800㎜を基本寸法として配置します。

ソファは長物扱いとして、特に新規で搬入する際には大きすぎると玄関から入れない場合もあります。ベランダがある場合はベランダから入れるなど、搬入経路にも多少気を付けた方が良いでしょう。

ソファの足元は、大体100㎜程度空いている場合が多いです。一定の隙間があれば掃除もしやすいのでとても便利かと思います。

つづいてテーブルの寸法ですが、幅800㎜、奥行き400㎜、高さは400㎜~450㎜の大きさがベターとなります。

ダイニングを設ける場合、リビングテーブルは食事をする機能を有しませんので、飲み物のグラスをいくつか余裕をもっておける程度の大きさに納めておきましょう。

リビングの最小範囲は?

リビング

リビングを最小で作る場合、テレビを置くのであれば2730㎜×2730㎜(約4.5帖)のスペースが必要になります。

テレビの最小視聴距離は、テレビの高さ×3の距離といった推奨値がありますので、もし最小の範囲でリビングを作るのであれば45型テレビが限度の大きさとなるはずです。

リビングに置くテレビの大きさは、複数人で見ることを考慮し40型以上を置きたいところですので、これ以上テレビを小さくすることはできません。

ただ、家庭によりテレビをリビングに置かず、専用の室を設けるという場合もあります。この場合は、リビングの大きさを4.5帖未満に抑えることができると考えます。

狭くても広さを感じさせるには?

天井高を高くする

天井高

人は感覚的に、幅や奥行き方向よりも高さ方向に対して広さを感じる傾向にあります。

面積的に十分な広さのリビングを確保できなかった場合、天井高をを高くすることにより少しでも広さを感じるよう工夫できます。

ただ、やみくもに高くしてしまうと気積が過大となり、空調負荷が大きくなったり専用空調が必要となる可能性があるため、階2層分(約4500㎜)から1.5層分(約3.500㎜)程度に抑えておくのが無難です。

作り付け家具を設置する

作り付け家具

作り付け家具を利用することは、スペースを有効利用する手段の一つとなります。

建物と半一体的となることにより必要なクリアランスを省くだけでなく、建物と調和した空間計画をすることもできます。

上図は、壁際に作り付けのソファを設置した例です。2730㎜×3185㎜のスペースを確保できればテレビを配置することも可能です。

cf)テレビを収納する家具を作り付けとするものもあり、生活感のあるテレビを隠したいという場合はおすすめです。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

キッチンやダイニングと違いリビングは、明確な使用用途が定まっていないためどうしても余った大きめのスペースとして計画しなければなりません。

リビングが矩形でも、台形でも、ものすごく狭くても、スペースを最大限に有効活用するために、リビング廻りにおける基本寸法を抑えておくことが0からアイデアを生むために大切だと思っています。

 

少しでも皆様のアイデアの引き出しが増えることを願ってます!

ご精読ありがとうございました。