照明で空間を引き立たせる。

照明と空間

どうも!もやしです!

今回は、照明の基本事項について書いていきたいと思います。

住空間において、切ろうにも切り離せない照明。家族は集まるのは夜、照明計画の良し悪しで家族の過ごす空間が良いものになるかどうか決まるといっても過言ではありません。

照明を工夫することで壁や天井の素材感を表現したり、陰影をつけて空間自体を分けたり、色温度を調整することで人の感情をコントロールしたりすることができます。

照明の基本についてまとめましたのでご覧ください。

照明配光の基本

照明は、光の形や強さを表す配光曲線によって表され、この配光曲線の形によって配光方式が分けられます。

ここでは、ざっくり2つ説明します。

直接形照明

ダウンライト

器具から出た光がほぼ下側に発射されるような照明です。

ダウンライトという種類の照明には、直接形のものが多いと思います。(反射板を設けて拡散させるものもあります。)

一般的に安定した光を床面に照射できるため、空間的な重心を下げる(落ち着きを生む)ことができます。

間接形照明

間接照明

器具からの光が直接床へ行かず壁などを介して間接的に照らす照明方式です。

ここでは間接照明をあげさせて頂きます。床よりも天井の方が明るくなるので、重心が上がります。

間接的に照らすため、やんわりとした光となるので眩しさを低減するとともにロマンチック居住空間を演出することも出来ます。

異なる照明を組み合わせてみる

照明の組み合わせ

同じ照明方式のものだけを使っていると空間が単一化し、一辺倒でつまらないものとなってしまいます。

異なる照明を適度に組み合わせることで光の強弱を生み、空間にメリハリをつけたり、間仕切なく空間を分けたりする事が出来ます。

ペンダント照明をアクセントに

ペンダント照明

家族全員が同じ時間に集うダイニングには、アクセントにもなるペンダント照明がおすすめです。

ペンダント照明は、高天井な場所から目線の高さまで光源を落とすために開発された経緯があります。

そのため、比較的天井が高い、リビングやダイニング空間にとてもマッチするのです。

天井高は最低でも2500mmは必要となりますので、一般的な家の階高ですと、ギリギリ許容できるか若しくはアウトとなりますよね。

ですから、リビングやダイニングを吹き抜け空間とし、吹き抜け部分にペンダント照明を落とし込む、といった方法がベターです。

ペンダント照明照明の高さは、人の目線に合わせてテーブルから800mm程度の高さとなるように設定します。

逆に下記の例は、ペンダント照明の設置には向きません。

設置が高すぎる

ペンダント照明の設置する高さが上すぎると、光源の光が直接目に入ってしまうためとても眩しいです。

また、メンテナンスの際にも脚立がないと届かない範囲だどとても使い辛くなってしまいます。

ペンダント照明

天井高が低すぎる

天井高が低い場所で所定の高さにペンダント照明を設置すると、配線コードが極端に短くなってしまいます。

ペンダント照明はコードと光源部分をひっくるめてアクセントとなりますので、美観性を確保するためにもある程度のコードの長さ(800mm以上)が必要になってきます。

ペンダント照明

まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回は、色温度の工夫についての説明まではしませんでしたので、次の機会にやらせていただこうかと思います…。

大きな事務所の設計だと内装計画はインテリアコーディネーターなどの専門家が行う場合も多いとは思いますが、照明の効果を知っているか知っていないかで、設計本体の空間計画に影響してきます。

照明はあくまで、その空間を作るための補助的な役割を果たすものです。しかし、工夫次第でさまざまなシチュエーションを創出できることもざっくりと分かっていただけたのではないかと思います。

 

少しでも皆様のアイデアの引き出しが増えることを願ってます!

ご精読ありがとうございました。