どうも、もやしです!
今回は、リビングダイニングの計画についてです。
家の中で家族が集まり中心となる場所はLDKです。
リビング・ダイニングは家族が自然と集まるよう意図的に計画していくのが良いと考えます。
家族の形態に合わせ、リビング・ダイニングを多様化し自由に生活ができる場所として定義すれば、自ずと家族が集まると考えています。
つまりそれぞれが自由気ままに過ごすことができる居心地の良さが大切となります。
ここでは、居心地の良いリビング・ダイニングとする工夫を説明します。
内装家具で視線を落とす
居心地を考え、落ち着きのある空間を作っていくためには視線を下げる工夫が大切となります。
人間の特性として、視線が下がれば下がるほどリラックスしやすくなります。座った上司と会話するときは自身はかがんで話した方が良いなど言いますよね。
写真のように、立位より椅座位の方が、さらにいえば椅座位よりも体育座りの方が視線が下がり落ち着きます。
同じ座るものでもバーにあるような椅子なら視線が上がるし、はやりのハギボーに座れば恐ろしく視線が下がります。
オールラウンドな環境をつくる
居心地の良い場所とするには、過ごしやすい環境が重要となります。視線の抜けや、直射日光等を考慮して外への眺望も考える必要があります。
建築全般に言えることですが、一つの建物のなかでも様々な環境が存在し、それぞれ適性のあった環境に居室を配置する必要があります。例えば北側配置の家の居室で言うと、安定した採光が入るため書斎に向いていますが、日当たりは良くありません。
リビングやダイニングをオールラウンドな環境として作ることで、家族が一旦休憩として集まる場所とすることもできます。
レベル下げて囲われた空間を作る
リビングやダイニング部分の床レベルを周りの床レベルより下げてあえて囲われた空間を作ることで、落ち着きを作ります。
子供がいらっしゃる家族であればキッチンに立つ母親または父親からリビングや茶の間が一望しやすくなります。
余談ではありますが、小さいお子さんの学校の宿題をやるスペースをリビング内に設けたいという需要も多くあります。勉強机もリビングを一望できるところに配置できれば、お子さんにとって勉強が捗るでしょう。
開口部で人の視線を誘導する
多くの方は間取りを家具に合わせるのではなく、家具を間取りに合わせると思います。
開口部(窓)の高さを決めることで椅子やテーブル、ソファを選び、人の視線の高さをコントロールすることができます。
高さのある大開口窓にした場合は、とても開放的ですが視線が上へ行き、居心地が悪くなる可能性が0ではありません。
開口窓を低めに設定しておけば、低い視線に合わせてソファを選ぶことが多いので結果的に居心地がよくできます。
座れる場所をいくつか作り多様化する
冒頭で「多様化し自由に過ごす空間を作ることで家族は集まる」的なことを述べました。
多様化するためには、単純に座る場所をたくさん作るのが良いと思います。
一か所だけにテーブルがあり椅子があり、リビングに来たらここに座りなさいと言わんばかりですと人は窮屈に思い、離れて行ってしまうものです。
堅苦しさを取っ払い、その日に気に入った場所に座って好きなことをする場所こそ、人が集まる条件となるのではないでしょうか?
作例集(引用)
まとめ
いかがでしたでしょうか?
家族全員が過ごす場所としてすべての要望を取り入れながらプランニングするのはとても大変だと思います。
あえて要望やらやることを限定せずに、自由に使ってもらう空間として提供するのが、居心地の良い場所とする一番の近道なのかもしれません。
少しでも皆様のアイデアの引き出しが増えることを願ってます!
ご精読ありがとうございました。